肛門科肛門の疾患に対して専門的な診断・治療を受けることができます

当クリニックは、大腸肛門病専門医として肛門疾患をできるだけ手術することなく治療します。症状によっては日帰り手術も可能です。

おならについて

「おなら」は、女性の約半数が悩んでいる生理現象といわれています。

「飲み込んだ空気」(早食いした時など)と「腸内細菌が発生したガス」が「おなら」として排泄されます。おなら自体は悪いものではありませんが、日常生活ではあまり好ましく思われません。これからおならになりやすい食品と、それを減らすためにできる対策をご紹介します。

ブロッコリー、カリフラワー、全粒粉パン、豆類

食物せんいを多くとりましょう

ブロッコリー,カリフラワー,キャベツなどのアブラナ科野菜,全粒粉は、人が消化できない食物繊維を豊富に含んでいます。大腸に常在している細菌は食物繊維をエネルギー源に利用しています。この時の代謝副産物がガスです。しかし健康やダイエットのためにも食物繊維はある程度摂取する必要があります。そこで食物繊維の1日摂取量を少しずつ増やして徐々にお腹をならしていくと良いでしょう。
食事の時に水分を摂るとガスも減ります。具体的には食物繊維5g(約レタス2個分)ごとに水分を約200ml増やすと効果的です。 豆類も食物繊維とラフィーノースやスタキオースなどのオリゴ糖を含んでおり、腸内細菌はこれらを分解する時に様々なガスを放出します。缶詰の豆は流水にさらして、しっかりと水を切るとガスの原因となる成分を減らすことができるようです。

牛乳、チーズ、ヨーグルト

排便習慣をつくりましょう

乳製品には、ラクトース(乳糖)と呼ばれる糖質が含まれています。この消化酵素を十分にもっていない人は、腹部膨満やガスの発生、さらに便秘などの問題を引き起こすことがあります。乳製品を摂取した時に腹痛や腹部膨満などがある場合は病院で診察を受けた方が良いでしょう。

りんご、バナナ、桃、レーズンなどの果物

朝早く冷たい牛乳または水を飲みましょう

果物には、食物繊維とフルクトース(果糖)のような天然の糖分も豊富に含まれています。乳糖不耐症ほど一般的ではありませんが、一部の人は果物に含まれる糖分を適切に分解することができないため、それが腸内細菌の栄養となり、その副産物のガスが出るというわけです。

ソーダ、炭酸飲料

適度な運動をしましょう

炭酸飲料は飲む時に余分な空気を呑み込んでしまいガスの原因となります。この空気は消化管に貯まり、一部は吸収されますが最終的にはおならになります。炭酸飲料の多くがソルビトールという人工甘味料を含んでおり、これは体に吸収されないため、腸内細菌が発酵させ、おならが出やすくなってしまいます。どうしても炭酸飲料を飲みたい場合は無糖のものにしましょう。

おならが頻繁に出る場合どうすればよいのか?

何を食べたか、食後の体調、などを数週間記録するのです。これは自分に合わない食べ物を知るためにとても効果的です。しばらく食事記録をつけてみたら、おならが増えた原因がわかるかもしれません。他にもストレス、運動不足、睡眠不足、便秘でもガスが増えます。腹痛、胸焼け、吐き気などの症状がある場合は胃や大腸に病気が隠れている可能性がありますので早めに専門医を受診しましょう。