肛門科肛門の疾患に対して専門的な診断・治療を受けることができます

当クリニックは、大腸肛門病専門医として肛門疾患をできるだけ手術することなく治療します。症状によっては日帰り手術も可能です。

おしりのかゆみについて

お尻やデリケートゾーンのかゆみで悩まされている人は多く、日中,入浴後,寝ている時に無意識掻いてしまい、強く掻きすぎるとさらに悪化してしまいます。 「肛門掻痒症」とも呼ばれるこの症状は、痔核,細菌感染などの病気が原因となっている場合もあれば、はっきりとした原因がわからないこともあります。 不快なかゆみに悩まされている人に原因と対策をご紹介します。

原因

1肛門周囲の汚れ

お尻に付着した便で、かゆみや炎症が引き起こされることがあります。トイレ後の拭き方が十分でないのかもしれません。ウォシュレットなどの温水便座で清潔に保ちましょう。

2排便後の拭きすぎ

不十分な拭き方も問題ですが、逆に強く拭きすぎるとかゆみの原因となります。肛門周辺の皮膚は柔らかく敏感です。トイレットペーパーで強く拭きすぎると、皮膚を傷つけてしまい、かゆみにつながります。自分の拭き方が少し強すぎるかもしれないと思う人は、温水便座を検討すべきかもしれません。温水便座の使いすぎもかゆみの原因となりますので注意が必要です。

3感染によるかゆみ

性行為でうつるヘルペス,淋病,梅毒,クラミジア感染症などが原因でかゆみを引き起こすことがあります。下着の中で温かく湿っていて風通しが悪い肛門周辺は、カンジダなどの真菌が繁殖しやすい場所です。感染があるとかゆみ,赤みや炎症を生じます。この可能性がある時は早めに専門医を受診しましょう。

4接触による皮膚炎

洗剤、化粧品、下着などの刺激性のある化学物質がふれてかゆみを引き起こすことがあります。特に股間など汗で蒸れる部分では炎症が強くなることがあります。これらがご自身に合うか否か見直しも考えてみるべきでしょう。

5アトピーやアレルギー

正確な原因ははっきりしないものの、免疫の過剰反応と言われており、体調の変化やストレスによってかゆみが悪化する事があります。
これは通常ステロイドが有効ですが、長期に渡って使用したり、他の軟膏の使用で悪化することあるので、病院で処方されたものを使用する事をお勧めします。

肛門のかゆみにはどう対処すべきか?

日常生活,食生活や肛門の衛生に気を使ってもかゆみが数週間も続き、変化が見られない場合は、クローン病,Paget病,肛門がんなどの深刻な病気の可能性ありますので早めに医師の診察を受けましょう。