6 大腸がん検診のおすすめ

大腸がんは早期に発見して治療すればほぼ治癒が可能です。
しかしながら、早期は自覚症状がないことが多く、症状が出た時には既に進行している可能性があります。
無症状の時に年に一度大腸がん検診を受け、早い段階で大腸がんを発見し、
適切な治療を受けることが大切です。40歳以上が健診の対象者です。

がんの部位別死亡率(男女別)

近年、食生活、生活習慣が欧米化するにつれ、大腸がんが増加しています。
大腸がんによる死亡率は男性では肺がん、胃がんについで3番目で、
女性では1番目です。

大腸がんの約70%がおしりに近いS状結腸、直腸に発生します。
早期ではほとんど症状はありませんので、
痔と思っていたら直腸がんが見つかったという事もあります。

S状結腸・直腸

通常の大腸検査は、多量の下剤を飲み、腸の中を空っぽにして内視鏡で
観察しますが、当クリニックでは、特に下剤を飲む必要のないS状結腸、
直腸を観察するS状結腸内視鏡検査を行っています。

検査時間は約3分間です。費用は約2700円です。
(健康保険3割負担の場合)

大腸内視鏡検査の流れ

検査前日

日常生活、仕事などの制限はありませんが、お薬の内服や食事には注意が必要です。

検査前日
お薬 普段から内服しているお薬は飲んでいただいてかまいません。
糖尿病、心臓病、脳梗塞などで治療中の方は、検査前にお申し出下さい。
食事 繊維の多いもの、消化の悪いもの(海藻類、きのこ類)を避けて、
うどん、おかゆのような消化の良いものにしてください。
その他 平常通りの生活、仕事を行ってかまいません。

検査当日

朝
お薬 当院で指定されたお薬を、水又はお茶でお飲み下さい。
食事 食事は食べられません。
その他 コップ一杯以上のお水、お茶をお飲み下さい。

※下剤を飲むと寒気を感じる方もいます。普段より暖かい服装でご来院下さい。

※安全のため来院の際は車、バイク、自転車の使用はお控え下さい。

来院後

来院後
お薬(下剤) 腸をきれいにする下剤を飲んでいただきます。
飲み始めて、約1時間後くらいから排泄が始まります。
便が黄色の水様便になったら検査になります。
※自宅で下剤を飲むこともできます。

検査前

  1. 1 検査着に着替えていただきます。
  2. 2 血圧を測ります。
  3. 3 腸の動きを止める注射(鎮けい剤)をします。

検査

検査
  1. 1 左側を下にして横に寝ます。
  2. 2 鎮静剤の注射をする場合があります。
  3. 3 お腹と肩の力を抜きましょう。
  4. 4 検査中に腸に空気を入れます。お腹が張る時はがまんせず出して下さい。
  5. 5 個人差はありますが、検査時間は15~30分位です。

検査後

少し安静室で休んで頂き、その後診察室で写真を見ながら説明があります。
組織検査を受けられた場合は後日改めてご説明いたします。

大腸がんとは

大腸がんは40才以上に発生することが多く、欧米では消化管のがんの中では最も多いものです。
日本でも食生活の欧米化に伴い、発生頻度が増加し、注目を集めています。
大腸がんの中には家族的に発生するものもまれに認められ、若くても発症することがあります。

大腸がんの症状

初期の場合はほとんど無症状です。
進行すれば下痢、便秘、下血、腹痛、体重減少、発熱、倦怠感、貧血などがあります。

増えている大腸がん

我が国における大腸がんの死亡率は次第に増えています。
その原因として食生活の欧米化があげられています。
脂肪摂取量が増え食物繊維摂取量の減少が大腸がんの増加の原因のひとつと考えられています。

がんを防ぐ為の12ヶ条 

毎日お風呂にはいりましょう

バランスの取れた栄養を摂る

食べものは体の組織をつくり、維持するために欠かせません。
近年、コンビニのお弁当やインスタント食品など、
便利なものが簡単に手に入るようになりました。
しかし、食品添加物や塩分、野菜の摂取量などを考えると、
栄養的にアンバランスなものが多く、これらががん発生の1つの要因にもなっています。
できるだけ多くの種類の食品から、必要な栄養素をしっかりとりましょう。

毎日お風呂にはいりましょう

毎日、変化のある食生活を

ニンジンが嫌い、ピーマンが嫌いなどと、人間には少なからず
食べものの好き嫌いがあります。そして、嫌いなものは体に必要な栄養素を
たっぷり含んでいても食べなくなり、好きなものだけを食べていると、
栄養面でのかたよりが生じます。
必要な栄養素を多くの種類の食品から摂取することはとても重要で
ワンパターンな食事を避けるために、好き嫌いを克服することが大切です。

毎日お風呂にはいりましょう

食べすぎを避け、脂肪はひかえめに

昔から”腹八分目”といいますが、適量の食事は長生きにつながり、
またがんの発生を予防することにもなるということがわかっています。
食物繊維や水溶性ビタミンなどを豊富に含む野菜類などは過剰に摂取しても、
とくに問題ありませんが、脂肪の過剰な摂取は乳がんや大腸がんなどの発生を
促進してしまいます。
近年、食生活の欧米化により、動物性脂肪の摂取量がふえています。
適量を意識するように心がけましょう。

毎日お風呂にはいりましょう

お酒はほどほどに

“酒は百薬の長”とはいいますが、飲みすぎると肝臓に悪影響をおよぼすだけでなく、
口腔内の腫瘍や喉頭がん、食道がんなどを促進し、またアルコール類を
中心にした食事内容によって栄養のアンバランスが生じ、ほかの部位でがんを
発生させてしまうなどの悪循環を引き起こしてしまいます。
1日のアルコール摂取量は、ビールなら大ビン1本、日本酒なら1合、
ワインならグラス2杯、ウイスキー類ならダブル1杯に抑え、
楽しみながら健康を維持することが大切です。

毎日お風呂にはいりましょう

タバコは吸わないようにしましょう

がんを死亡原因でみると、喫煙者の死亡率は非喫煙者の1.65倍。
全死因をみても1.29倍と高い死亡率をしめしています。
喫煙は自分の健康をそこなうだけでなく、周囲の人の健康にも害を与えます。
一度習慣化されるとなかなかやめることができないので禁煙できない人は
少なくとも1日の本数を減らしていくように、心がけましょう。

毎日お風呂にはいりましょう

食べものから適量のビタミンと繊維質のものを多くとる

ビタミンは人間の代謝機能を円滑にする働きがありますが、
さらにがんの発生を防ぐともいわれています。
また老廃物をいつまでも体内に蓄えておくとがん発生の原因になりますが、
食物繊維はそのような腸内にたまった老廃物を排出するためにとても有効です。
ビタミンと食物繊維をたっぷり摂取するには、野菜類、とくに緑黄色野菜が有効です。
野菜中心のメニューを心がけ、たっぷりと摂取するようにしましょう。

毎日お風呂にはいりましょう

塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから

塩分の過剰摂取は胃がんや食道がんの発生と密接な関係があります。
また熱い茶がゆを食べる地方では食道がんが多く発生するという報告もあり、
熱いものはがんが発生しやすい環境をつくるといわれています。
塩分はがんだけでなく、さまざまな生活習慣病の原因ともなります。
男性は1日9.0g未満、女性は7.5g未満の塩分摂取を目ざし、
熱いものはなるべくさましてから食べるように心がけましょう。

毎日お風呂にはいりましょう

焦げたものは避ける

加熱によって炭化した食材部分では、細菌などに突然変異を引き起こす物質が生じ、
また数種類の発がん物質が発生してしまうことがわかっています。
多少なら気にすることはありませんが、頻繁に食べるのは好ましくありません。

毎日お風呂にはいりましょう

カビの生えたものに注意

通常、カビの生えたものを食べる人はいませんが、
表面に粉が吹いているようなナッツ類などやトウモロコシなどに
生えるカビは見分けにくく、知らずに食べてしまいます。
食べる前にチェックすると同時に、食品の保管には十分気をつけましょう。
ただし、ブルーチーズなどのように、意図的にカビを発生させた食品は問題ありません。

毎日お風呂にはいりましょう

直射日光に当たりすぎない

日本人はメラニン色素が多いため、紫外線に強く、皮膚がんや悪性黒色腫の発生が
少ない人種です。しかし、過度の紫外線は肌に悪い影響を与えます。
日やけの状態が続くと、遺伝子が傷つき、がんが発生する確率が高くなってしまいます。
日光浴はほどほどにし、肌をいたわることが大切です。

毎日お風呂にはいりましょう

適度にスポーツをする

“栄養”、”運動”、”休養”は、健康を維持するための3大要素です。
そして、健康な体を維持することががん発生の予防にもつながります。
定期的に適度な運動をして、体の生理機能を活発にすることが大切です。
また、ストレスもがん発生の要因の1つです。
運動によって気分をリフレッシュしながらストレスを解消することも必要です。

毎日お風呂にはいりましょう

体を清潔に

不潔になりやすい部分を、清潔に保たないと、皮膚がんや陰茎がん、
子宮頸がんの発生を促進してしまうことがあります。
入浴やシャワーで皮膚についた汚れを落とし、清潔を心がけましょう。