痔と大腸がんの関係について

肛門の出血や血液がまじった便が出た時には、どこから出血したものかを
専門医に調べてもらう必要があります。
大腸がんも出血を伴うので、肛門からの出血を痔が原因と思い込んでいると危険です。

大腸がんの早期発見と痔

痔が原因でがんになることはまれですが、大腸がんによる排便時の出血を痔と勘違いし、
がんが知らぬ間に進行するケースが、最近増えています。

痔が長い方は最初から痔による出血と思い込んでいる人が多いようです。

大腸がんと痔には、肛門からの出血や血便という共通の症状があります。
そのため、大腸がんによる出血を痔と思いこみ、そのまま放置してしまうケースが多いのです。

特に直腸は肛門と直接つながっているため、大便にまじった血液を見ただけでは、
どこから出血したものか専門医でなければ判断がつきません。

したがって、「自分は痔持ちだ」という自覚のある人は、特に注意が必要です。
肛門からの出血や血便があったら、必ず専門医の診察を受けてください。
また、異常がなくても2年に1回は大腸がんの検査を受け、異常がないか調べるように心がけましょう。

大腸がんはどこに出来やすいか

大腸は長さが約1.5mあり、直腸とS状結腸によくがんができます。
大腸がんの37.9%が直腸がん、34.3%がS状結腸がんで、大腸がんの約77%が左側大腸にできます。

ちなみに、平成15年に大腸がんで亡くなった人は3万8909人で、そのうち直腸がんが1万3059人、
結腸がんが2万5850人だそうです。(厚生労働省「人口動態統計」平成15年より)

大腸がんの検査法と早期発見法

直腸がんや大腸がんは、出血をともなうことが多いがんです。
したがって便に血液が混ざっていないかと調べる事が大腸がんの基本的な検査となります。
また、出血や血便が無くても潜血反応という検査で、
便の中に混ざっている赤血球を見つけだし検査する方法もあります。

主な検査法

便の潜血反応
便を採り、試験薬によって血液の反応をみます。
注腸造影検査
肛門から腸の中に造影剤を入れ、X線撮影を行います。
大腸内視鏡検査
内視鏡(ファイバースコープ)を用いて肛門より奥にある大腸の状態を調べます。
腫瘍マーカー
がん細胞が血液中に放出するタンパク質(腫瘍マーカー)を見つけてがんの診断をします。

まとめ

大腸がんは出血を伴うがんなので、痔の出血と勘違いし放置されてしまうケースが多くあります。
また、大腸からの出血は全て目に見えない場合が多く便に血液が無くても検査が必要です。
もし、肛門に出血や違和感が会った場合は専門医に診てもらう事が大事です。

投稿日:2017/12/18